• 歯を接触させない

    久しぶりの更新になります。

    この前の日曜日に東京医科歯科大学の講演会に行ってきました。

    テーマは「TCH」

    TCH….?良く分からないと思いますが、簡単に言うと歯を接触させる癖ということになります。

    最近、メディアで取り上げられているテーマです。

    歯科の教科書ではリラックスしてお口を閉じている状態では歯は当たっていないとされておりますが、4月の講習会を聞いてから患者さんに聞いてみるとかなりの人が当たっていることが分かりました。

    歯を接触しているだけで筋肉が働き始めるので、場合によっては顎関節、歯、そして歯周組織の負荷が加わることになり、弱い力のなので持続時間が長く、僕らが普段、対応に追われている「くいしばり」よりも結果的に負荷が強くなるのではないかという話でした。

    生活習慣の中で、少し意識して頂くだけで効果があると思われますので、詳しくはスタッフにお声がけ下さい。

  • 咬合フォーラムに参加

    ちょっと前になりますが、11/14に日本顎咬合学会の咬合フォーラムに参加してきました。

    テーマは咬合高径…上顎と下顎の距離であり、噛み合わせの高さの事で、これを決める事は凄く難しいこととされています。

    もちろん自分も簡単に決めることは出来ず、いくつかの基準を参考しながら患者さんの反応を観察したりと…いつも試行錯誤しながら決めています。

    今回のシンポジウムは3人の先生の講演に最後に座長の先生が加わり、4人でディスカッションという流れでした。

    それぞれの先生の講演を拝聴し、これだけ有名な先生でもやはり難しいのか…というのが率直な感想です。

    その中でも、矯正の時に使う規格性のあるレントゲンによる分析で程度参考になるものが見つけられるという講演やヒトの下顎骨の成長の説明など、目から鱗という内容もあったりと大変勉強になる内容でした。

    これから少しずつ治療に反映していきたいと思っています。

  • 技工士さんとのコミニュケーション

    土曜日にいつも入れ歯の技工をお願いしている近藤義歯研究所の近藤さんにお願いして、咬合調整セミナーをやってもらいました。

    参加者は自分と妹の二人…ほぼマンツーマン状態です。

    近藤さんはNFKという技工士さんのスタディーグループを主催したり、色々な講演会に参加したり、講演したり、そして、数多くの臨床に立ち会ったりして、凄く勉強しています。そんな技工士さんとほぼマンツーマンですから、すぐに話題がズレてしまい、現在の日常臨床の疑問点、問題点そして、先週の講演会で聞いてきたBPSデンチャーの実際などまで深い所までディスカッションをすることができました。(もちろんセミナー内容はちゃんと聞いてきましたので通常3~4時間位で終わるらしいのですが、7時間もかかってしまいました…。)

    自分たち歯科医師が色々と勉強会に行ったりしますが、最後に患者さんの口腔内に入れる物は技工士さんが作る訳ですから、勉強した技工士さんとコミニュケーションをとり、技工士さんの立場からの意見を聞くという事も大変必要なことです。目から鱗な事も多いです。必ずしも歯科医師の考え方だけが良い、言われた物を作っていれば良いというような考え方は古すぎるし、やめなければいけないと再確認しました

    現在、技工専門学校が閉鎖になる所が多かったり、技工学校の定員の半分位しか入学しない、そして卒業して5年経つと半分くらいしか技工士をしていないという状況の中で、近藤さんのように凄く勉強して臨床を追求する技工士さんは大変貴重ですし、長く付き合っていきたいと思います。

  • アメリカの総義歯臨床…。

    9/4.5にJDA(Japan Denture Association)というスタディーグループの講演会に行ってきました。

    技工をお願いしている技工士さんに誘われたのがきっかけだったのですが、テーマが….

    「総義歯(総入れ歯のことです。)臨床 日本 vs アメリカ」….。

    アメリカというと、インプラントや歯周病、審美歯科のイメージが強く、「えっ、アメリカで総義歯…?患者さんがいない訳ではないだろうけど…。」というのが自分の最初の印象。でも、どんなものなのか気になって行ってきました。

    総義歯臨床は、凄く長い歴史のある治療方法ではあるが、現在でもいろいろな考え方があり、よくディスカッションされます。例えば、診断、噛み合わせ、治療手技、技工操作などなどです。

    今回は、BPSという特殊な治療システムの優位性と、難易度の高い下顎の印象(型採り)に焦点を絞ってお話されていました。詳細は専門的なものが多く、割愛させて頂きます。

    色々な話を聞いていて感じた事は、自分たちがアメリカのインプラント学会や歯周病学会で見ている歯の無い所にはインプラントをするという治療は、歯を失った時に行われる治療の全てではないみたいで(一時期全てインプラントで治療するという考え方もあったみたいですが…現在は見直されているみたいです。)、日本と同じように入れ歯なども使うのか…と患者さんはon同じ人間であるのだから、治療方法も同じであると訳ですよね…。ちょっと考えれば当たり前なのですが、凄く新鮮に感じました。

    しかし、日本とアメリカでの違いがあるとすると、インプラントを使用した入れ歯の説明を患者さんにしないと標準以下の治療の説明しかしていないとして、訴訟になるそうで…。それは流石、アメリカと思いますが、ちょっと行き過ぎな感じもします。

    これからは歯のない部分をどのように治していくかを考えるにあたり、少し前のようにインプラントを入れ固定式にすれば良いという時代ではなく、審美的な要素や全身的な状態、超高齢化社会という中で、患者さんとしっかり話して、色々な治療方法からその人に合った治療方法を決めていくべき時代になったと実感した講演会でした。

  • 経基臨塾発表会に参加してきました。

    8/7.8は経基臨塾(下川公一先生のセミナーの受講生によるスタディーグループ)の発表会に参加してきました。

    久々の福岡と言う事でデジカメを持っていったのですが、行きの飛行機に見事に忘れるという間抜けなスタート…。ちなみにデジカメは帰りの福岡空港で受け取りました…(涙)

    経基臨塾は年に一度発表会があり、一年ぶりにお会いする先生方も多いですし、また全国で講演されている先生方も多く所属されているので凄く発表されるレベルも高く、いつも色々と刺激を受けます。

    今回のテーマは「前歯部審美あの手、この手」というテーマでインプラント、ブリッジ、ラミネートやダイレクトボンディングなどの接着など…色々な角度から審美についての発表がありました。

    ただ、当たり前の事ですが、綺麗な被せものや詰め物をする前に歯周病や根の先の病気、噛み合わせなどをしっかりと治してから審美に取り組むというと事は共通していました。

    目立たず患者さんには分かりにくい部分ではありますが、当たり前の治療を当たり前にやっていくこだわりを持つ…このような積み重ねをこれからも続けていこうと再確認した2日間でした。

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樋口歯科医院